チェ 28歳の革命

見て参りました、チェ二部作の第一弾。
感想の一言は、「予習が必要だなぁ」でした。
物語は淡々とあるがままに史実を描いているので、何故?どうして?と思う場面や、チェが今の時代に至ってもここ迄愛されている意味とかは分かりづらいでしょう。
革命とは何ぞや、祖国とは何ぞや。
台詞の一つ一つに何かを感じるには、きっと映画から唐突に入った人には難しいと感じざるを得ません。
エルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナという本名なのに、何故チェと呼ばれるのかと言えば、チェと言う言葉が彼の故郷であるアルゼンチンの言葉で”おい”と言った意味であり、頻繁に彼がキューバの地でチェと言う言葉を発していたからだと言われていますが、こんな事はどこにも出てきません。
であるからこそ、国連での演説の時、「親しみをこめてチェと呼んでくれた」という台詞はありますが、何故チェだったのかは映画からは分からないえしょう。
「本当の革命家は、大いなる愛情に導かれている愛の無い本物の革命家なんて考えられない」この言葉も、きっと当時の状況やその後の彼の生き様を知っていると感ずる思いは別だと思うのですよね。
色々と考えさせられる映画ではありますが、善悪は置いておいて、ちょっとだけ予習をされてから見に行かれる事をオススメする映画です。