ブラインドネス

視界が真っ白になる伝染病が大流行する国と人間を描いた映画です。
物が見えなくなるというも、とてつもない恐怖を感じさせますが、それ以上に恐怖を感じさせるのは原始的な人間の反応かもしれません。
すごく色々な感情や思惑、欲求等々の行動をとる登場人物には、色々と考えさせられる気がしました。
突っ込みどころは満載でしょうが、私としてはフィクションである映画にはそれほどの緻密な合理性を完全に求めてはいませんので、その辺は流して楽しめました。
ただ、ちょっと詰め込み過ぎ・・・なんでしょうね。
もっと深く掘り下げて然るべきと思う場面も、淡々と早送りで過ぎ去ってゆく感じです。
自由とか、尊厳とか、そう言う何だか根源に近いものに警告を発したいのかな、と思うようなテーマに感じられつつ、各場面を安易に完結させてしまった印象があります。