言い方を変えてみる

日本版ホワイトカラー・エグゼンプション制度(WE):通称残業代ゼロ制度というらしいですが、この名前を家庭だんらん法にしろと指示したとか、ニュースで報道されておりますね。
まぁ、私もかの大臣の発言を全て拝聴し、話の流れや意図を正確に理解しているわけではないのですけれど、この一言はちょっと不思議だな、と思いました。
色々な報道から、あまりニュースというもが信じられないものであると思ってはいますけれど、ね。
兎も角、この人は普通にサラリーマンとして残業をせねばならない状況や、元より残業代自体が支払われていない事もある実情や、残業代をまともに支払えば潰れてしまうような会社の事や、残業代を生活の糧としている人などなどと言った多種多様な人を理解しているのでしょうか。
とは言え、もともと対象者自体が年収900万円以上(当初は400万円以上とか言っていましたが)だとか、企画/立案/研究/調査/分析の5業務に限るとか、色々な側面があるこの法律ですが、ある意味においてこの時代で必要な部分もあるかもしれません。
ネットワークの発達とともに就業環境も変化し、成果によって賃金が支払われるケースもあるとも考えられますが、どんなものでしょうか。
とりあえず、そうそう馴染む事も、納得出来る要素も、普通のサラリーマンには無いように思いますけれど。
どんなに言葉を尽くしても、私程度の人間でさえ懸念される事態のほうが多いように感じるのですから、多分問題山積なんでしょうね。
結局の所”はいはい”と言う事を聞いてしまうと、資本主義社会における強者の言いなりとなり、結果最後は本当に残業代ゼロになるように制度を変えてくるやもしれません。
何より、ここの所の法律関係は全てそんな感じがしますが、議論が尽くされていないと思います。
アメリカがやっているからとか、そういった事はどうでも良いのです。
この制度が本当に国民の為になるのか、国益にかなうのか、徹底的で素早い議論が必要だと感じる次第であります。