複雑怪奇なのか、画一的なのか

先だって、とある記事を拝見したのですが、その記事にあった一つの見方がとても面白いと思いました。
過去、江戸時代やそれよりも前の社会(若しくは、経済体系)は単純であったと言う一言に対し、気がついていながら目をそらしがちな方向から返しているのです。
高度情報化社会、そして、過去類を見ない複雑な社会体系であると言われる現在は、見方を変えてみれば化石燃料と電気によって全てが支えられている、世界規模で拡張する比類のない画一的な社会を形成しているのである、と。
自らの体を使い、物を生産するに必要なエネルギーを自らの摂取したカロリーだけで殆ど賄っていたような産業が失われつつある今、温暖化を防止するためには矢張り自らに蓄えられたエネルギーを消費する事に、もっと熱心でなければいけないだろうと思いました。
とは言え、温度の変化は地球のサイクルの中では当然の如く起こっていた事でもあるのですが、何より物を大切にするという基本原則をこの騒がれている今を契機に、考え直そうと思うのです。