転ぶ方向次第か

アメリカに倣って何でも自由化してコストを下げようという気風なのか、安定性や将来計画の難しい自由化を進める日本ですが、実はそのお陰か不便になっている事もありますね。
私の住むような田舎では、最近の事ならば郵便でしょうか。
ついでに言えば公共交通機関と呼ばれる電車やバスもそうです。
民営となれば、人が必要としても、企業の採算が取れなければ撤退するのが当然ですからね。
電話も同じだと思います。
しかし、基幹の企業には損をしてもどこかしら強制的に義務を課している部分もありはしますからね。
が、それは強制的に最低限を持ってよしとする分野なので、田舎の不便はとどまることをしりません。
なんだって、都会のほうが稼ぎやすいんでしょうね。
そんなこんなな自由化論議に電力も良く上がってきます。
では、そんな自由化の先を行っているというアメリカを見て見るとしましょう。
これもプラスイメージとマイナスイメージのぶつかり合いですが、アメリカとて全ての州で自由化しているわけではないのですね。
そして、電気料金の値上げ幅は自由化していようがしていまいが、殆ど変わりません。
寧ろ一度開放した市場を、安定供給と将来計画の為に再度規制した州さえあるようですから、一体全体どうなれば私達にプラスになるのか分かりません。
ここで更に問題として絡んでくるのは、そう地球温暖化ガスの削減です。
アメリカでもEUでも、二酸化炭素排出削減の為に原発建設をすると言っていますが、このコストも問題ですね。
日本の企業は喜んでいますが(原発建設工事の受注を受けられると結構な大事業ですからね)、日本国内には新規の原発は難しいでしょうし(私も諸手挙げて賛成とは言いませんが、何せ自然界の放射能すら無視する人がいるくらいですから…)、水力発電所も風力発電所も何でもかんでもとりあえず必ず反対運動が起こりますから、着手自体が難しいところに持ってきて、先が読めなければ、他の発電所と比較して高額な原発や再処理場の建設費用は勘弁したいところでしょう。
結局、新規事業者は、発電コストが安い石炭による発電を選択する事が多くて、二酸化炭素排出量が増えてしまっているんだとか。
他に、造るとなれば新型のLNGガス発電所が比較的”いいところ”でしょうかねぇ。
良く分かりませんが。
何せ新規事業者は、京都議定書による二酸化炭素削減義務がないそうですしね。
となれば、わが国の温室効果ガスの排出量は”順調に”増えていく事になるんでしょうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E5%8A%9B%E8%87%AA%E7%94%B1%E5%8C%96
http://blog.mag2.com/m/log/0000154606/106272878.html?page=5
ちょっと古いですが。
http://aec.jst.go.jp/jicst/NC/tyoki/chokei2004/chokei04/siryo1.pdf
素人ついでに何時も思う事を一つ。
自然エネルギーとか再生可能エネルギーを言っていますが、太陽の場合は宇宙へ放出されていくであろうエネルギーの一部を地表に溜め放出し、風の場合は流れている大気を一地点でそのエネルギーを吸収し地表で放出するわけですよね。
エアコンとかパソコンとかの熱等に変換されて、ね。
これって、大丈夫なのかなぁ。