再生可能エネルギー①

風力発電について、一言述べさせていただこうと思います。
風力発電はご存知のとおりクリーンなエネルギーを名高く、かく言うこの”はてな”の電力もそうですね。二酸化炭素を排出せず、自然に優しい。よく聞く言葉です。次世代に今の世界を残すためにきっと必要な技術かもしれません。とは言え、良く巷で言われるのは良い点ばかり。そう、いい点については、ネットで検索すれば多く出てくるでしょうし、よく聞くでしょう。よって、今日は欠点について述べることで、多角的な角度から環境について考える一助になればと思っております。物事にはいい面と悪い面があると言う事です。それを踏まえた上で決断をせねばなりません。とは言え、私の話は聞きかじった程度のものですので、”あぁそんな事もあるかもしれないなぁ”程度で結構です。
猛禽類やこうもりの被害
幾らクリーンエネルギーと言った所で、元々自然に存在しない大型建造物を設置するわけですから、こういったことも多く報告されています。元々、風の通りがいい所というのは得てして鳥などの通り道でもあるものです。
②風車に取り付けられたギアボックスや、風車自体の風切り音による騒音被害
これも、まぁ、ちょっと想像すれば分かる事ですが、機械が動くわけですから、当然音はでます。
③出力、電圧が不安定
これも、想像できると思いますが、風は自然の産物です。それを受けて動くわけですから、必ずしも必要な時に必要なだけ発電できるとは言い切れません。聞いた話、最新の風況予測システムを使用しても風速については最大で約45%ほどの誤差があるそうです。その上、出力ともなれば想定との誤差は…。と言うわけで、電気的に繋がった送電網の中に風力発電が接続された際には、余分に電気を確保しておかなくては、全てが止まってしまうそうです。此処ら辺は技術的な面が大きいので、専門の書籍を見ることをオススメします。
④風車の破損の危険性(この手の話をしだすと、人間何一つ出来なくなります)、風車についた異物の飛散
まぁ、これも何かが作られるわけですから、壊れる事も当然ありますよね。それが、問題の一つらしいですよ。確かに風車が壊れて飛んできたらと思うとゾッとはしますが…。そして、異物の飛散については、氷などが代表選手でしょうか。勢い良く廻っている風車についた氷が、何かの拍子で飛んできたら、確かに怖いですね。
⑤景観の破壊、自然の破壊、資産価値の下落
さて、風力発電用の風車を設置するには何処がいいでしょう。上記のように煩いし目立つし、更には風を沢山受けなければいけませんから、大体の候補地はなかなかに風光明媚な所が多かったりします。また、そんな土地である場合もそうでない場合もですが、煩くてでかい人工物が近くにあると、土地の資産的価値は当然下落します。土地持ちの人には大打撃ですね。それに保護しているはずの自然を壊すわけですから、納得いかんという思いも当然です。
後作るとするなら、海の上でしょうか?それにした所で陸地と同じような問題が持ち上がると同時に、大きすぎる建設費に維持費と国防や漁業との兼ね合いと問題山積です。
と、ここまで来ると当然、必要なのはわかるが身近にはほしくない設備であると言えます。自分の家と全く関係ない場所ならいいですが、至近は勘弁してくれという話になります。
じゃぁ人気のない所といえば自然保護区のような場所になってしまう。では自然を壊してしまう。それでは、自然破壊をしないような場所でと言えば、風力が足りなかったり集落に近い場所かと言うことになり、最初に戻ります。
全て言い事ずくめの事はございません。
結局人間、取捨選択せねばならぬのです。