分かりやすいが分かりにくい

さて、意味不明な題名ですが、私の思うことの一つに、マニュアルを作成すればするほど逆にミスを誘発する可能性が増える事、というか実際増えている現状についてがあります。
今や色々なしがらみや法律云々によって、厳正な仕事の方法を定めたマニュアルと言うものがどんな分野にもありますよね。確かに、決めるべきことをしっかりと決めてあると、勝手な解釈といったものの入る余地がなく、高いレベルの品質を維持できるという部分も確かにあるわけです。勿論それだけではなく、情報管理や説明責任上の必要書類の確保等多くの理由をもってしてマニュアルと言うものは定められています。
ですが、昔からあるマニュアルに対し、実情に合わせたもしくは時代に合わせて新規に追加されたマニュアルが増え、一つの仕事をするために必要な事柄の載っているマニュアルが散りじりになっていたりもするのです。
まぁ、編纂者の力不足と言ったこともあるかもしれませんし、そもそも追加したマニュアルの作成者が古いマニュアルを熟知していないのかもしれませんが…。
事細かに定められた決め事が、とあるマニュアルの一連の流れの中に載っていないにも関わらず別のマニュアルではすべき事として記載されている、何てことも多々あるものです。
整理しようにも、別になっているには別になっているだけの理由もあったり、状況によって一部だけ追加される可能性があるとか色々あります。もしくは部門が違うが故に、大本にしか記載されていない事もあるでしょう。
こうなってくるとマニュアルはその意味を果たせなくなってきます。
そして、マニュアルが増える毎に書類も増え更にミスを誘発する結果になったりと散々な目にあったりもするわけですね。
マニュアルを作るということは難しい事ですし、使う方も頭を使わなければならないわけです。
と言うことはです。マニュアル作りも確かに大切な仕事ですが、仕事のシステム自体での改善というものも必要になってくるのは当然ですね。
そう、普通に仕事をしていくのと一緒でステップを踏んで進んでいくシステムを作るというものも手段の一つなのです。
が、それも今度は柔軟性に欠ける会社組織になってしまったりと一長一短。
…決め事が増えるって事は、意図せず決め事破る人も増えてしまう可能性があるのです。
が、今の世の中ミスを許容しない世知辛い世間ですから、そんなことばかり言っていられません。
はてさて、どうしよう。と、なるわけです。で、またもマニュアル。悪循環。
此処まで来ると逆にある程度の自由度を許しているシステムの構築こそが、逃げ道に見えてきます。