純粋理性批判殺人事件

純粋理性批判殺人事件〈上〉 (角川文庫)

純粋理性批判殺人事件〈上〉 (角川文庫)

上下巻を買いました。
カントの純粋理性批判は、未だ読んだこと無い世界ですが、何でも哲学世界の三大批判のひとつだとか。
今度本屋いったら買ってみようと思いつつ、今回買ったのは純粋理性批判”殺人事件”なので、そんな意味深な哲学書と違って中世の何ともいえない暗黒面を感じさせつつ、一生懸命な判事さんが頑張るお話。
題名にあるとおりカントも出張ってます。
未だ下巻までいっていないのでなんとも言えませんが、理論的に物事解決しようと言う心意気はあっても、そこは矢張り中世。
科学的でなく感情論的でいて自ら理論的だといって憚らない時代。
証拠という証拠が無くとも、拷問で自白させれば事は成就される時代。
何とも怖いものだと思いましたが、今でも積み上げられた証拠を曲解して罪に問われる人もいるのだから、何時の時代でも人を裁く事は大変なものだと感じたものです。
さぁ下巻ではどうなることか。