華氏911

まず、華氏911
泣きました、私。
これは、皆さんも是非一度ご覧になられたら、と思います。
ムーアの言っていること全てを鵜呑みにする必要はありません。
ですが、彼の集めた情報や感想についても穿った見方のみの事実ではないでしょう。
思惑は別としても”実際の情報・出来事”ですから。
フィクションで人が死んでいるのはなく、実際に”死んでいる”のです。
老若男女問わず、国籍問わず、善悪でなく。
ただただ、現実として。
そして、人が死ぬと並列して人殺しも量産さているのです…。
裏には何があったのか。
事実として存在していることから目を逸らしてはいけないでしょう。
彼が映像として纏めた、今回の映画。
その情報、それがどういった経緯からかは各人が情報から推察して、自らの考えを持って欲しい。
全ては真実とは言い切れないかもしれないし、無理やり辻褄を合わせたかもしれない。
それは、分からないけれど。
ただ、私としては…
資本主義に巣くっているモンスターの姿が見えるような気がしました。
そして、人間が互いに殺しあうということの意味と事実。
そして知らなければいけないのだはないか、考えなくてはいけないのではないか。
誰が悲しんでいるのか。誰が、憎悪を振りまいているのか。
なんで、戦わなければならないのか。
この映画を見れば、きっと誰かの慟哭を感じることでしょう。
私は、なんとも言えない切ない気持ちと憤り、遣る瀬無さ。
いろんな思いが去来しました。
いろいろな価値観や思想、宗教などが重なり合った上でも悲劇ではないでしょうか。
”思いやり”。
それはとても大切なこと。
そう、思いました。
ただ、一つ。
責任を全て誰かに被けるのは筋違いでしょうね。
例えばこの映画のようにブッシュに対してとか。
自分の責任も考えなければなりません。
戦争は一人で始めるものじゃない。
そして被けてお終い、といった問題じゃありませんからね。